終戦後を描いた児童文学で、何となく壷井栄っぽいなと思って探しているのですが見つかりません。
もう30年近く前に読んだ本で、何話か入っている本の中の短編だったと思います。
冬の話で、女の子が主人公で、お母さんは亡くなっています。
避難所のようなところで、毛布は1人一枚ですがとても寒いので、他所のおばさんの毛布と二枚重ねて一緒に寝ています。
お母さんのお墓にお花をあげたいけれども季節的に厳しいので、コップに丸めた紙と水を入れて、棒を差して一晩外に置いておき、翌朝コップから取り出すと花のように見える氷が取れるので、それをお墓に供えているという話です。
疎開先に送られてきた小豆か大豆の入ったお手玉の中身を食べてしまって、代わりに小石を入れているけれども、小石の入ったお手玉は少し痛いと言った女の子の細い手を覚えている、と言う話が一冊目の方に同時に入っていたかもしれません。
もしかしたら記憶違いで、同じ様なテーマで棚に並んでいたのかもしれません。
この本が気になります!
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作品のタイトル:少女の童話 3年生『こおりの花』
作者:鴻上陽子
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