loader image
未解決

あやふや本 No.5029

内容

主な登場人物はロマンスグレーの端正な大学教授(多分)と、研究室の助手だか秘書だかの若い娘。
ファザコン気味なのか彼女は教授を慕っていて、教授のほうも美人で気立てのよいその娘を気に入っている。
息子の嫁にどうかと紹介したら、この人の息子ならきっと素敵な人なのだろうと承諾する。
でも結婚してみたら、父親とは容姿はともかく性格は似ても似つかない粗野なモラハラ夫だった。
その息子が仕事か何かで来れなくて?、舅と嫁の二人きりで温泉地の旅館かどこかに泊まってた気がする。
実は舅には、この息子の母親となった妻より前に結婚していた人がいて、戦争の前後に若くして病気で亡くなったとか…。
最初の妻のことは後の妻や息子には知らせていない。
二番目の妻ももう亡くなっていたはず。
息子の嫁になった彼女が、どことなく最初の妻の面影があって、それで余計に可愛く思っている。
浴衣姿で階段を登るときに、裾から覗いたくるぶしに、最初の妻を思い出して色気まで感じている….。
二人が秘かに想い合ってることを、息子は感じ取っていて嫉妬していた。
嫌がる妻を当てつけのように手荒に抱いたりしていたような。
あくまで舅と嫁はプラトニックな関係で、不倫の話とかではないし、二人がどうにかなるわけでもない。
20年以上前に当時通っていた歯医者で読みました。
確か文庫でした。
あまり長い話ではなく、短編集の中の一編だったような気がします(うろ覚え)。
待合室の本棚に歯医者さんの家族の本が置いてあって、他には内田康夫、田中康夫、山本周五郎などあったと思います。

この本が気になります!


Tweetこの本のツイートへ


前後の「未解決本」へ

menu