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あやふや本 No.5246

内容

【ネタバレがあります】
十年位前に高校の図書館で読んだと思われる短編です。
・大人になった元生徒が、恩師の先生に向けて送った手紙という体裁の書簡小説。
・生徒が小学生か中学生の頃、酒浸りの父親に暴力を受けていた。
・ある日生徒が家に帰ると、父親が喉に何かを詰まらせたのか、リビングで仰向けになって苦しんでいた。
・生徒はそれを見ると、枕かクッションを使って、父親の顔を塞いで、窒息させた。
・そこへ、先生が家に入ってくる。家庭訪問か、生徒の家庭環境が心配で見に来たかのどちらかで、偶然ではなかったはず。先生は、枕を握りしめたまま立ち尽くす生徒の指をほどいて、枕を離してあげる。
・先生は警察を呼んだが、生徒の行為は言わなかった。
・大人になった生徒は、現在、逮捕されていない犯罪者を私刑に処している。


以上のような内容だったと思います。
ラストはぼんやりしていますが、「助けてもらったのに、恩を仇で返す様なことを……」と、やりきれない気持ちになったのを覚えています。
ずっと乙一さんの小説だと思っていましたが、書簡小説を書いている記録がないので、違うと思います。
恐らく、短編集ではなく、アンソロジーに収録されていたように思えます。

この本が気になります!


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こたえ

作品のタイトル:いのちのパレード『あなたの善良な教え子より』

作者:恩田陸

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