・おそらく1960~1970年代に出版されたイタリアの昔話集。1980年代前半に図書館の児童図書コーナーにあった。
・AB版のようなほぼ正方形のハードカバー
・表紙は白か薄いクリーム色(ただしカバーを外した状態だった気もするので、もしかしたらカバーは違う色かもしれない)
・西洋の風刺画によくあるような黒一色のペン画の挿し絵がついていた。
目がギョロギョロした、ちょっと怖い?気持ち悪い?感じの絵柄。
・収録されていた話で覚えてるのは、
①死期が来て死神が迎えにきたが、死神を騙して追い返す男の話。
3回まではとんちで上手いこと追い返したが、4回目でもう充分生きたからいいよ、と大人しくあの世に連れていかれる。
②十三のすけと呼ばれる、貧しい家の十三人兄弟の末っ子の話。
賢くて要領がよく、お母さんが毎日お昼に「一番早く来た奴にハーブスープをくれてやるよ!」と呼ぶと皆を出し抜いてスープを1人で飲んでしまうので他の兄弟に憎まれて、人喰い鬼の家に追いやられる。
鬼に捕まってイチジクで肥らされるが、肥ったことがばれると食べられてしまうので、「指を見せろ」と言われるとネズミの尻尾を見せて誤魔化す。
・他にも蛇女が出てくる話とか、少し怖くてユーモラスな感じの昔話が収録されていた。
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作品のタイトル:世界むかし話3 南欧『ネコのしっぽ』
作者:ウィリアム パパズ (イラスト),木村 則子 (翻訳)
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