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あやふや本 No.2611

内容

中学時代に道徳の授業で教わりました。
もしかしたら本ではなく、教材としてしか存在しないかもしれません。
そのお話の舞台は隔離病棟です。
室内の出入りは勿論禁止。
外との繋がりといえばたった一つの窓のみ。
その病室には何人かの患者がいます。
誰もが窓の外を見たがりますが、何かの理由でベッドから身動きがとれません。
唯一その窓の外を除くことが出来るのは、その病室の中で最年長であるA(仮)というおじいさん。
病室にいる患者達は、自分たちが窓の外の景色を見ることができない代わりに、Aに毎日窓の様子を聞くのが日課でした。
ですが時が経つにつれて、他の患者はAの話を聞くだけではなく、実際に自分の目でその景色を見てみたいと思うようになりました。
A以外の患者が窓の外を除くことができるとすればそれは、自分より年長の者が亡くなり、その場所へ自分のベッドが移動するしか術はありませんでした。
同じ病室にいるB(仮)はAの次にこの病室に入った人物です。
Bは日頃から、Aがいなくなってしまえば窓の外の世界を独占できると企んでいました。
そしてとうとうAが亡くなる日が訪れます。
Bはこれで窓の外の世界を独り占めできると喜びました。
ですが、Aのもともといたベッドへ移動し、窓の外を覗いてみるとそこには向かいのビルのレンガの壁一面だけが見えたのです。

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こたえ

作品のタイトル:カーテンの向こう

作者:垣内秀明

More Info:道徳資料

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