・数年前に予備校で出された、どこかの高校入試の過去問の現文を探しています
・ただ問題自体は何十年か前の入試の可能性があります
・小学一年生の女の子と彼(おそらく父親)が映画を見に行き、映画があまり子供向けでなさそうだからと、あらかじめ女の子に絵本を買い与えた。
・映画はイタリアから来た石工と女性が結婚し、自分たちの家を買えるようになるまでお金を貯めようとする話。
・主人公が自分を罰しようと手すりの飾りへ手のひらを振り下ろすシーンや、主人公がコンクリートを流し込む穴に落ち込んだ時などは、女の子はすっかりその絵本で顔を隠していた。
・不幸な妻が打ちひしがれるシーンでは、女の子が彼に「死んだの?死んだの?」とたずねてくる。「死んだ。」と彼は答えながら、偶然に絵本が役立ったと考える。
・『女の子がいま家庭で起こっているできごとを知らずにいられるのは、そのときまだ幼かったからだ。だれかの見えない手が、その絵本のように彼女の目にふたをしてくれたのだ。』といった内容の繋ぎの文で問題文は終わっていました。
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作品のタイトル：静物
作者：庄野潤三
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