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あやふや本 No.5932

内容

記憶では1985年頃に小学校の図書室にあった児童文学だと思いますが、その時点で真新しい本ではなかったような気がします。

タワーケーキやレモンりんごの木など、当時は見たことも聞いたこともないとても不思議な言葉が登場したので覚えているのですが、肝心のタイトルが思い出せず、また結末も思い出せなくて、もう一度読んでみたいのです。

男の子が主人公の話で、おそらく海外の物語を翻訳したものと思われます。
以下、記憶にある事を書きます
・確か物語の最初は、男の子のお母さんが出産か何かで入院することになり、お父さんはその間、男の子を優しい(母方の?)おばあちゃんの家に預けることに決めます。
でも男の子はここのところプチ反抗期で何に対しても「いやだ」という癖がついていて、ついつい「いやだ」と言ってしまいます。
そんな男の子の態度に堪忍袋の尾がブチ切れたお父さんは、ようしわかった、と、少し怖くて苦手な(父方?)のおばあちゃんのところに行かせる、と、男の子がどんなに泣いて謝っても許さずに、男の子が苦手だと感じるおばあちゃんの家に預けることに決めてしまう、という感じです。
・少し怖いおばあちゃんは「タワーケーキ作りの名人」で、とても大きなタワーケーキの焼き串?を持っていて(今考えると、おそらくバウムクーヘンのことをタワーケーキと訳していたのではと思われます)、それの端から端まで一杯に”練り粉”(生地のことらしい)を流して、とても大きなケーキを作れる人という描写がありました。
おばあちゃんのところに行ったら、ケーキ作りのお手伝いをして練り粉をもらって舐めたり、焼き上がったタワーケーキに「入口」だとか「窓」だとかを開けて食べたりしてなんだかんだ楽しみます。
・近所の陽気でお喋りな男がやってきて「人に懐かない大鹿を手懐けた牧童の話」をする場面もありました。
ある牧場に、人に懐かない見事な大鹿が現れるという噂を聞いたひとりの牧童が、大鹿を見たいと牧場にやってきます。
大鹿を手懐けたらなんでもくれてやると牧場主に笑われた牧童は、牧場に植わっていたとても貴重な”中国のレモンりんごの木”の枝を、大鹿が現れる夜ごとに食べさせて鹿を手懐け、ついに大鹿にまたがって牧場主の前に現れます。
驚いて腰を抜かした牧場主の前で、牧童は、鹿を手懐けた褒美にレモンりんごの木をもらう、と言い放ち、そのまま鹿と共に姿を消す…そんな内容でした。
話の終わりに男の子が、レモンりんごの木はどうなったのと聞くと、陽気な男は「大きな鹿が満足するほど枝を食べたんなら、枯れてしまったんじゃないかなあ」的なことを答えていたと思います。

この本が気になります!


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こたえ

作品のタイトル:ペッレ君のゆかいな冒険

作者:下村隆一

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