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あやふや本 No.6001

内容

【ネタバレがあります】
ホラーSFファンタジー小説。
当時はまだ『ラノベ』とは呼ばれていませんでした。
おそらく一巻で完結。
1998年には図書館にあった。
出だしは主人公(女子高生)が、横断歩道で幼稚園児の幽霊を見るところから始まる。
足先と身体が向いている方角が真逆で、身体が捻れているんだと気付いて怯えている主人公。
学校で友人に話すと、『靴を前後反対に履いていただけじゃない?子供はそういうことするの好きだから』と諭される。
『大塚さん(?)ならオカルトに詳しそうだから相談すれば?』と孤立しているクラスメイトの大塚さん(?)に視線が向く。
大塚さんは薄いサングラスを掛けていて、『目の色が違うからだ』『霊が見えるんだ』などクラス中からおもしろおかしく言われ、ひとりでいることが多かった。
主人公の帰宅中、田んぼの横で自転車のチェーンが突然音を立てて回りだし、朝のこともあって怖くてしゃがみこんでしまう主人公に、田んぼから上がってきたらしい少年が助けの手を差し伸べる。
少年は主人公の幼なじみだったが、小さい頃に離れてしまっていた。

(ネタバレです)
悪質な心霊現象に巻き込まれ怯える主人公に、幼なじみの少年がずっと付いてくれるが、主人公の母親から連絡が入る。
『○○くんと一緒だなんて嘘つかないで!○○くんはもう――――』
ここらへんから本性を表し出す幼なじみ。
実は幼なじみは不仲な両親のせいで、施設に預けられていた。
施設から逃げ出す際、川を渡るのに失敗して死亡。
|霊になっても常に足元が濡れていた。
主人公を死へと連れていこうとする幼なじみに、幼なじみの弟であるあっくん(?)が立ちはだかる。
尚あっくんも死亡している。
あっくんは兄から主人公を本気で助けようとしているのかもしれないが、もし助けられても、あっくんが悪霊化しない保障はなく、轟々と鳴り続ける空間で泣いている主人公に大塚さんの助けが入る。
悪霊の幼なじみもあっくんの霊も祓い、大塚さんと主人公だけがその場に残る。
その後、大塚さんのサングラスは額の傷を隠すためだったと本人から聞いて、ふたりの距離が縮まるラストで締められていた、と思います。

この本が気になります!


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こたえ

作品のタイトル:五日目の月

作者:小林めぐみ

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