30年程前に雑誌で読んだ小説なんですが、色々な惑星を巡った旅人がそれらの性風俗について、子どもたちに教えているという形式で、例えばすべての単語が性行為に関係する言語で、それを知るとみんな辞書で調べて大笑いする惑星や、性行為そのものが言語になっているが、旅人が来た時点でほとんど廃れており、数人しか使えず、会話するのに苦労した話などがありました。
最後にその惑星の人々自体も、「男性に殺される事で、女性の遺体から子供が産まれる」という特異な生態を持っており、旅人も子どもたちの一人から告白され、お互い子供ができないことは承知の上で女の子を殺し、旅人は墓守になる、という話でした。
掲載誌はSFマガジンだと思うのですが、いくら探しても見つからないので別の雑誌かもしれません。
この本が気になります!
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作品のタイトル:日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽『花のなかであたしを殺して』
作者:中井紀夫
More Info:SFマガジン1990年4月号に掲載
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その他,依頼者コメント等:
長年探していた作品が見つかって、なんというか、ホッとしました。ありがとうございます。
※ 作者様からも反応いただきました!
「私の作品だろうなと思います。「花のなかであたしを殺して」SFマガジン1990年4月号。
伴名練編「日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽」(ハヤカワ文庫JA 2021年刊)に収録。
あやふやに(でも、たいへん詳しく)覚えていてくれた人がいるというのは、なんだかうれしいです。」