おそらく2000~2010年頃のラノベ
全4~5巻くらい
主人公:軍神として恐れられ、前王の不義の子として疎まれてきた20代の王弟、長い黒髪を束ねている、黒目
ヒロイン:敗戦国の賠償として隣国から嫁いできた幼いお姫様、ウェーブの金髪、碧眼
表紙イラスト・挿絵:2000年代に、BL作品や異世界恋愛系ラノベに挿絵を描いていらしたイラストレーターさんで、男性キャラは肩幅広めで、幼女の顔は額広めに描かれる方
1巻の表紙は主人公がお姫様を腕に抱いている構図 左:主人公 右:お姫様
・主人公は国内で禁忌とされている黒髪黒目で、一夫一婦制が常識の国で前王の不義の子として虐待(ネグレクト)されて育つ
・お姫様はのじゃ系ロリ(10歳以下?)、王族が一夫多妻なのは普通の国から、戦争に勝利した主人公の国へ、相続している領土ごと嫁いでくる
・兄王は銀髪病弱キレ者やり手で、言葉の足りない隠れブラコン
・兄王の目論見は、お姫様を通して主人公である弟へ領土を与えることにより、肩身の狭い状況を払拭してやりたい→弟には通じていない
・主人公は唯一国内で自分をかばってくれていた兄王へのブラコンをこじらせきっている
・主人公の初恋は兄王の妻である現王妃
・兄王と王妃は超ラブラブ、主人公は初恋の痛みを抱えつつも二人を祝福している
・兄王は病弱なので定期的な服薬が必要だが、飲むのが嫌
・兄王は王としては辣腕だが、わりと奥さんから手玉に取られている
・主人公の従者は味がわかる酒飲み、茶髪、主人公より少し年上
・従者は複雑な家庭事情ありで、家とは断絶している(理由は主人公の従者になったためだと主人公は思い込んでいる)
・お姫様は眠る前に額へキスしてもらわなければ眠れない
・お姫様は自分が生まれ育った国とは違い、主人公は自分以外の嫁を娶れないことに気づきショックを受ける
・郷に従って自分も乗馬できるようになりたいと思い、練習させてもらおうと出入り業者の荷馬車に乗り込むお姫様、そのまま街まで出てしまうハプニング
・主人公は戦争でお姫様の騎士だった中年男性を殺害した(姫が拙い刺繍をしたハンカチを持っていた)ことを、立派な騎士だったと追想してお姫様へ告げる
・ショックを受けたお姫様、しばらく仇として主人公をつけ狙う
・お姫様の友人として選ばれたご令嬢(16歳)は、王弟への噂を鵜呑みにし恐ろしい人物と思っていたが、実際に会った際の紳士さにあてられ恋心を抱く
・赤髪の大男が出る→本文中には容姿に特記はないが、新刊の帯には『色男』と属性付加されて紹介されていた
・13歳のショタが出る、お姫様と絡む
・主人公が元々住んでいた地域は、野党集団?が領主一族を惨殺して乗っ取ったところ
・野党集団の親玉が、領主の妻、もしくは妹を強姦して産ませた子を祖に持つ女性へ、前王が懸想して産ませたのが主人公
・その血筋としての黒髪黒目、そして不義の子として前王がしれっと主人公を隠していたが、おそらく主人公の兄が病弱なためスペアとして王城へ引き取る
・主人公が隠されていたころに「おにいちゃん」と呼んでいた世話役がイケメンで、従者よりも少し年上
・主人公はお願いがあるとき飲食物を相手に渡す傾向がある
・従者が大事にしている高級なワインをくすねて持参した主人公へ、小さい頃にはちみつ壺を引きずってきたエピソードを世話役が話す(そんなには食べられないのに、という一文)
・王城へ引き取られて間もない頃、高熱を出して主人公は寝込むが、世話をしてくれる人はどこにもいない
・うわ言で「おにいちゃん」と引き離された世話役を呼ぶが、実の兄である現兄王がそれを聞き自分を呼んでいると思い、主人公には自分しか頼るものがないのだと思い込む→隠れブラコン一直線
・「その甘ったれた呼び方をやめろ」と「おにいちゃん」を改めさせ「兄上」と呼ばせる
・ショタ、お姫様に恋心最終巻でチュー
・お姫様、ショタから教わったおまじないチューを主人公へする
・主人公(きょとん)「これおまじないか?」
・無自覚に主人公へ恋心を抱いているお姫様、意味もわからず逃げる「いつか、彼女と恋をするのだろう」みたいな地の文で終わる
・ひたすらエモい
・ちょう群像劇
作品のタイトル:アダルシャンの花嫁
作者:雨川恵
本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)