今から25年以上前の夏休みに読んだ児童図書です。
小学校4~6年生の頃の夏休みの宿題で、この本で感想画を描きました。
確か書店の夏休みすいせん図書コーナーで購入したので、当時の課題図書リストを遡ってみたのですが見つけられませんでした。
主人公の小学生ぐらいの男の子(ぼく?)は、夏休みに都会から来たらしい少しだけお姉さんな女の子に出会います。
千葉県の千葉で“ちよ”という名前の女の子です(本編でもそう言って名乗るくだりがあります)。
主人公は彼女を「ちよさん」と呼びます。
ちよさんはちょっとツンケンした女の子です。
ちよさん、あるいは主人公もふたりとも?親の事情(弟か妹が生まれる?)で夏の間だけ田舎の祖父母宅に預けられており、そのことに寂しさを感じています。
この本で印象的に登場する植物が『タイサンボク』です。
ちょさんが「でっかい白い花が咲く木で、花は終わる時そのままぼとっと醜く落ちるのよ」というようなことを主人公に教えます。
ちよさんは母親にその花の名前を聞いたと言っていたような気もします。
やがてちよさんが帰ってしまったある日、花が咲いているのを見つけた主人公は「タイサンボクの花が咲いたよ、ちよさん」とひとり呟きます。
本の表紙もタイサンボクの木です。
背に丸みのあるハードカバーに、全体的にタイサンボクの鬱蒼とした緑色の表紙で、アスファルトの道と車とちよさんの帽子(白いハットか麦わら?)も描いてあったかもしれません。
裏表紙の方でタイサンボクの花が咲いていた気がしています。
具体的なストーリーや結末は朧げですが、おそらくそんなに特別なことは起きないけれど、少年と少女のひと夏のちょっとした成長物語です。
あやふや本 No.8804
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