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あやふや本 No.9157

内容

・カテゴリー
小説or詩
・いつ頃読んだか
2010年前後に、中学か高校の国語の教科書に掲載されていました。

・本の内容
女性の幸せに関する短い小説、もしくは詩です。
語り手は女の子で、家族のために甲斐甲斐しく働く母親に対して召使いのようだと苦々しく思っていました。父、母、兄二人と語り手の女の子で5人家族です。
冬にこたつを出すとスペースが足りず、母親は女の子に少し詰めてもらってちょっとだけ膝を入れる
・父や兄はこたつに陣取って動かず、母に用事を言いつけるのでいつもゆっくり暖まれない
・女の子が男女平等や女性の自由について母に抗議しても、「そういうことはあなたに任せるわ」と取り合わず、相変わらず家族のために忙しく働く
・ある時、「ちょっと入らせて」とこたつに入って横たわったまま母は帰らぬ人に
・女の子は大人になって、結婚して子供も2人授かる
・今ならあの時の母の気持ちが分かる。家族のために早起きするのも楽しい(?)、目玉焼きの黄身をトーストで拭き取って食べてしまう夫も愛おしい、(あと子供の仕草についても書いてあった気がしますが忘れました)
4人家族なのでこたつのスペースは足りるのだが、いつも自分は少し端に寄って座る。
子供たちにそれを指摘されると、「ここには世界で一番優しい人が来るから、空けておかないといけないの…」で終わる

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こたえ

作品のタイトル:タマネギ色のなみだ 『ほんの少しの場所』

作者:立原えりか

本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)

その他,依頼者コメント等:
・思い出
読んだ当時、とてもモヤモヤしました。15年ほど前でもそれなりに男女平等が叫ばれていた訳で、教科書にこんなもの載せてどういうつもりなんだろう…と。
しかし当時は授業時間か足りなかったのかこの作品には深く触れずに終わりまして、結局どういうスタンスで読み解いたら良いのか分からず仕舞いです。

今は結婚して子供にも恵まれ、奇しくも詩の後半と同じ家族構成になっています。
そして、「今なら分かる」側に自分もなってしまいました。
それでも当時のモヤモヤを自分の中できちんと消化したく、原文をもう一度読みたいです。
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いくら探しても辿り着けなかった本をこんなにあっさり見つけていただき、大変驚いております。本当にありがとうございます。


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