
2001年~2002年頃、高校入試対策のテストか問題集に掲載されていました。
ヒロインは「~だわ、〜なのよ」等のお嬢様言葉を話し、同級生の男子をさん付けで呼んでいます。
当時中学生だった私が「昔のドラマに出てきそうな話し方だな」と思ったため、昭和後期~平成一桁頃の作品と思われます。
わかること
・主人公の少年と親友、ヒロインが出てくる
・ヒロインは園田か園井のどちらかの姓で名前は景子
・景子は高飛車な話し方がサマになる美人でDIYに関心があるような描写がある。
・景子が主人公と親友に自転車用のチョコレートブラウンの塗料を渡す
内容
※主人公と親友の名前を失念した会話内での呼び方を主人公さん、親友さんと記載しました。
主人公と親友が自転車に乗っていると景子と出くわす。
二人の自転車は黒い塗料が剥げていたのを見て、美人の生徒にふさわしい高飛車な言い方で「あら、主人公さんと親友さんの自転車、ずいぶんとハゲチョロケじゃない」と言い放つ。
景子は黒は野暮ったい、チョコレートブラウンならおしゃれだからと自転車用のチョコレートブラウンの塗料を手渡す。後日、親友は自転車をチョコレートブラウンに塗り替える。
それを満足そうに指でなぞる景子。
一方で景子の善意を押し付けがましいと気に入らなかった主人公は塗料を塗らないままだった。
景子は呆れて「主人公さんは素直じゃないわね」となじる。
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作品のタイトル:子供の領分『斜面の少年』
作者:吉行淳之介
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