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未解決

あやふや本 No.A9340

内容

ジャンル:小説
読んだ時期:1990年頃
内容:
短編集でした。
覚えているお話は2作

○幼い頃母と生き別れた若い女性、母親と別れて以来、時折すれ違う見知らぬ人に「ツキヒホシ」とにこやかな感じで囁かれる。
ある日、母親の使いだという人が現れる。
主人公の母親は実は異世界の妖精だった。
しかし人間界に残した娘のことが忘れられず見守っていた(ツキ…を囁いてた人たちは母の仲間)娘にもこちらに来てほしいと願うが、娘はもう婚約していることもあり、母が自分を見守っていてくれたことに感謝して、異世界行きを断る。

○森で迷子になった男、ようやく森の中の一軒家をみつける。
住人の老婆は親切に嬉しそうに彼を迎え入れお茶などを振る舞うが、どうも会話が噛み合わない。
どうやら老婆は若い頃家を出て行った恋人が戻ってきたと勘違いしていることに気付く。
しかも壁のカレンダーに目をやると200年前の日付だった。
恐怖にかられた男はパニックになり、台所の裏口から逃げ出す。
裏庭は一面の花畑で男はそこに飲み込まれるように転ぶ。
それを見ていた老婆は、彼が恋人ではなかったことに気付き静かに涙を流す。
男は毒の花畑で息絶える。

この本が気になります!


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