loader image
解決済

あやふや本 No.A9407

内容

35年ほど前、図書館の児童書コーナーで借りて読んだお話です。
ハードカバーの本でした。
主人公の女の子(中学生か小学校高学年?)が、学校の年度始めのオリエンテーションとして、大きな公園か遊園地のようなところへでかけることになった。
彼女の妹は、それを「オリエンテーリング」という楽しい野外アクティビティだと勘違いし、いっしょに行きたいとうるさくせがんでいる。
姉である主人公は「オリエンテーリングじゃない!ただのオリエンテーションだから。」と苛立たしさを感じている。
妹は、連れて行ってもらいたい気持ちが抑えきれない。
姉が学校からもらった地図の裏にいたずら描きをして、オリジナルの地図を描いてしまう。
畳かカーペットか、柔らかい面の上で描いたため、ところどころで鉛筆が紙を破り、地図には穴がいくつか開いてしまう。
姉は不満に思うが仕方なく、そのぽつぽつと穴が開いた地図を持ってオリエンテーションに参加し、一方妹は納得できないまま、家に残る。
姉と友人はその地図を持って園内を回るが、だんだんと場所の様子がおかしいことに気づく。
いつの間にか、妹が地図に開けた穴を通って、地図の裏側の世界に入り込んでしまっていた。
そこで穴の場所へ行って、本来の公園に戻ろうと試みる。
地図に鉛筆でわざと穴を作って、戻るための抜け道を作り出そうともするが上手くいかない。
「○○(妹の名)ちゃんが、行きたいと強く思って心を込めて描いた地図だから、裏側世界への穴ができたんだ」「わたしだって、元の世界に帰りたいと強く思って穴を開けたのに」というような台詞があった。
お話の最後には、姉と友だちは元の世界に戻れる。
妹に、次からはもう置いて行ったりしないよ、と言う。
本の中には、その地図が綴じ込まれていました。
黒い紙に、鉛筆の色のような銀色の線で印刷されていました。

この本が気になります!




こたえ

作品のタイトル:えんそくこわいぞあぶないぞ

作者:末吉暁子

本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)


前後の「解決本」へ

menu