
文庫本で、7年ほど前に図書室で読みました。
内容的に、おそらく平成頃に出された本だと思います。
主人公は普通の男子高校生でしたが、ある日、父親が残した借金の取り立て?が家にやってきて、このままお金を返さないようなら母親と妹に危害を加えることを仄めかされたので、借金取りの殺害を実行しました。
主人公の友人に酒屋の息子がおり、彼に頼んで酒を入手し、それを殺人のトリックに使用したりと、かなり綿密な計画を立てましたが、だんだん証拠が見つかって警察に怪しまれてしまい、最後は自転車に乗って、大型トラックにぶつかって自分が死ぬことで、トラックの運転手に慰謝料を払わせて家族を救おうとする終わり方だったと思います。
主人公が、事故か自殺かどちらに捉えられるか五分五分である、トラックの運転手に申し訳ない、と考えていたのと、前からやってくるトラックのライトが眩しくて前が見えないけれど、ハンドルだけはしっかりと握っている、といった描写を最後に小説が終わったのが、印象的でした。
この本が気になります!

作品のタイトル:青の炎
作者:貴志祐介
本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)