そのお話は、出版本ではなく、進○ゼミの付録の冊子として付いてきたものです。
表紙は、黄色のパーカーでカーキのかぼちゃパンツを履いた、主人公の女の子のイラストです。
(少女漫画系の絵ではなく、絵本のような柔らかい色彩のイラストでした)
お話の内容としては、小学校高学年か中学生の女の子が、夏休みに一人で田舎のお婆ちゃんの家に行く、というものです。
お婆ちゃんのことが大好きで、お婆ちゃんがその子が来るのを喜んで用意してくれた大好物もとても嬉しいのに、その子は終始憂鬱な様子。(大好物として、黄色いスイカ・チェリーののったちらし寿司という珍しい単語があったのが印象に残っています)
憂鬱になっているのは、その主人公の子の同級生の女の子が周りからいじめられている(嫌われている?)のが原因で、そのいじめられている子は正義の味方のように真っ直ぐで何か悪いことをしたわけではないのにいじめられていて、それを助けられずに傍観している自分に落ち込み、暗い気分のまま夏休みに、といった感じだったと思います。
田舎のお婆ちゃんの家の近くには森があって、そこに行く描写もあります。
そして、その森にいる女の子の幽霊?と出会います。
最初は何者か分からず不思議な雰囲気のまま進むのですが、後に、昔雨乞いのための生け贄として川(湖?)に身を投げたのだということがわかります。
(幽霊の子と出会った経緯や、その子の生い立ちを知る経緯はほとんど思い出せないのですが、その子が息苦しさを感じる主人公の女の子に水を飲ませてあげるというシーンがあります。
「花びらで出来たような薄い陶器のコップに、微かに甘い香りのする水」このような文章があり、これも印象に残っています)
作品のタイトル:さよなら夏の友だち
作者:村山早紀
More Info:2010年8月:ベネッセ進研ゼミ小学講座6年生夏号付録
その他,依頼者コメント等:
※ 作者様からも反応いただきました!
「ありがとうございます。たぶんそうですね。
相談者の方も細かい部分まで覚えていてくださって嬉しいです。」