ギリシア神話の物語です。
30年ほど前に地元の図書館の子供向けコーナーで借りて読んだ本で、ハードカバーだったと思います。
小中学生でもすんなり読める、やさしい文章でした。
司書の方に調べて貰ったこともありましたが、分らずしまいでした。
・たくさんの神や英雄が登場する
・ヘファイストスが主役の一人
・序盤でオリュンポスから投げ捨てられた?ヘファイストスをテティスが拾い育てる
・ヘルメスがヘファイストスの友?兄弟?として彼を訪ねてくる描写あり
時代を追いながら話が進んでいく群像劇的な物語で、後半ではアポロンの反逆やギガントマキアなども描かれていたような気がします。(この部分は曖昧で、他の神話関連の本と混同しているかも知れません)
作品のタイトル:世界の児童文学名作シリーズ「ギリシア神話物語」
作者:リアン・ガーフィールド
本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)
その他,依頼者コメント等:
・児童文学シリーズで、ハードカバーであること
・出版年が1975年で、私が読んだ時期の約10年前とほぼ合っていること
・海の女神たちによって神々や英雄の物語が語られる内容(私はここを「多くの主人公がいる群像劇」と記憶していました)
・ヘファイストスをオリンポスに迎えるためにヘルメスが使者として訪れる場面あり
・終盤でゼウスに反逆したポセイドンとアポロンが罰される描写がある
(これが決定的です。子どもの頃からギリシア神話が好きで色々な本を読みましたが、アポロンが奴隷に堕とされるシーンまで描いた児童向けの本は私は他では読んだ覚えがありません。)
以上の点が記憶と合致しており、この本で間違いないと思われます。
また、この作品のWikipediaに
「(作者は)神話を別々の物語としてではなく、『新鮮で独創的なフィクション』として、そして世界の起源、周囲との人間の闘争、そして彼との人間の闘争についての単一の継続的な説明として語ることに決めた」
とあります。
この物語はたしかに他の子供向けの神話の本でよくある神様ごとにエピソードを箇条書きするような単調なものではなく、ひとつにつながったストーリーとして描かれていました。
子どもごころにそれが面白く新鮮で、お話の中にグイグイと引き込まれた覚えがあります。
文体も易しいながらもファンタジックな雰囲気で、生きている間にもう一度読み返したいと願っていた一冊でした。