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あやふや本 No.2760

内容

読み切りの中編。
舞台はマンガが描かれた時代の日本。
1980年代くらい?絵柄は松本零士先生のようだったと思います。

主人公は売れない建築士(?)の青年A。
Aには姉Bと老いた両親がいる。
AはBから仕事を頼まれる。

「両親と私が住む家を建てて欲しい」
そして一軒家の設計図を渡される。
Aが家を完成させるとBは設計図や図面類
を回収して処分。
両親が家に引っ越す。

その後、Bは飛行機事故で死亡(一人乗り飛行機のテストパイロットだっ た?旅客機の事故では無い)。
姉の死後、両親は奇妙なことを言うようになる。
「この家にいると、死んだはずの娘が見守ってくれているような気がする」(気味悪がってはいない)
Aの所に謎めいた人物にがあらわれて仕事の依頼をする。

「あなたがBに頼まれて作った家と同じ家を、砂漠の真ん中に建てて欲しい」
Aは頭の中に家の設計図を詳細に記憶していたので、依頼を引き受け、砂漠の中に同じ家を建てた。

ここで驚くべき事が明らかになる。
その家は、死んだ姉Bの「魂の器」の役目を果たすのである(設計図上では材質は平凡だし、ピラミッド型の部品とか魔法陣も無いしで、どこでそんなオカルトじみた機能を発揮するのかさつぱり分からない)。
BとCは同じ組織?に所属していた。
しかしBは組織と決を分かつ決意をする。
そして弟Aに家を建てさせ、わざと事故で死亡。
魂を家に宿して、両親を見守っていたのだった。

砂漠の家にBの魂が宿り、BとCの対話がはじまる。
だが交渉は決裂し、Bは砂漠の家を自爆(!)させる。
この仲間は武装した部隊を準備し、日本の家に突入しようとしていた。
とは部隊に連絡して突入を止めさせる「砂漠の家に は自爆装置があった。
そちらの家にもあるはずだ。自爆されては元も子もない」
そしてCはAに「自爆装置は家のどこだ」と問うが、Aには分からない。
前述したとおり、図面上では自爆するような機械仕掛けも材質も使われていない。

ここから先の展開をおぼえておらず、あとはラストシーンだけです。結局日本の家も無くなってしまい、Bは本当に死んだ。
だが主人公Aは悩む。

彼は件の家の設計図を頭の中に詳細に記憶している。
『もう一度あの家を建てれば、姉さんに会えるのだろうか。
でも、あの家は建てていいものなのだろうか。』

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こたえ

作品のタイトル:妖界魔女 サイナグリス

作者:松本零士

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