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あやふや本 No.2897

内容

覚えている事はほぼ無いんです……この写真の本の名前…分かりますでしょうか…?
このページの1文だけ凄く印象に残っているのです。

『今年はもう、早々にブランケットを出したよ。
年々寒さを感じるのが早くなる。
この手足の冷たさといったら!いやはや、我々は毎日少しずつ死んでいっているわけだが、この手足ときたら、それを深く実感させられるねえ。

彼は自分のティーセットを非常に大事にしており、決して他人には触らせなかった。
ノリタケが戦後輸出用に作ったというポットとカップ。
レトロな柄なのに、どこかモダンな香りのする苗色と黒の花柄。
それを戸棚にしまいこんで、鍵までかけていた。
彼はいつでも二階でお茶が飲めるように、二階にも小さな流しをこしらえており、お茶を飲んだあともゆっくり丁寧にポット1Bカップを洗っていた。
彼が背中を丸め、時間をかけてカップを洗う姿が印象に残っている。』

この本が気になります!


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こたえ

作品のタイトル:象と耳鳴り『曜変天目の夜』

作者:恩田陸

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