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未解決

あやふや本 No.6458

内容

探している本は、忍者に関する研究書だと思うのですが、途中からなぜか突然忍者小説が展開される不思議な内容の本です。
その本は、1981年には江戸川区立小松川図書館の、1階の書架にありました。
当時でも新刊ではなく、発行からずいぶん経った、おそらく1970年代頃刊行された書籍だと思います。
小説部分の内容は、現在も知られている有名どころの忍者たちの活動が活写されており、山田風太郎的なエロチック描写はかけらもない、本気の忍者物小説でした。
でも、目次だてだけでは小説だとはわかりません。
変形判で少し薄めなので、もしかしたら自費出版などの書籍かもしれません。
本のタイトルや著者は覚えていません。
装丁は、グレーがベースだったように思います。
表紙はタイトルと、地の紙に書簡の一部が描かれていたような気もします。
あっさりした表紙でした。

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その本は、江戸川区立小松川図書館の、大人が利用する1階の書架にありました。1981年に初めて読みましたが、その当時でも新刊ではなく、発行からずいぶん経った本でした。おそらく刊行は1870年代頃だっただろうと思います。

その頃の私は『風磨の小次郎』という車田正美さんの漫画にどハマりし、日々忍者について小説も研究書も読んで見識を深め、トレーニングまで始め、忍び文字すら書けるようになっていました。図書館の児童室にある、半端な忍者本ではもう飽き足らず、ついに大人の図書がある1階のゾーンに手を出したのです。
検索カードを引いて見つけたその本は、もちろん忍者といいますか、歴史や地域民俗関係のコーナーにありました。私も当然そういう研究本だと思っていたのです。中学生は、大人室の本は2冊しか借りることができませんでした。借りるかどうか決めるつもりで書架へ向かい、その本を手にとって読み始めたところ、研究書のていなのに、途中からなぜか小説が展開されていくので、キツネにつままれたような思いになって何度も目次や表紙、登録番号までを見返してしまいました。

小説部分の内容としては、現在も知られている有名どころの忍者たちがさまざまな諜報活動を行うさまが活写されており、山田風太郎的なエロチック描写はかけらもない、本気の忍者物小説でした。でも、目次だけではまさか小説だなんてわかりようもないのです。
判型も文庫であったり、ハードカバーであったりはせず、少し薄めの変形判なので、もしかしたら自費出版などの書籍かもしれません。でも当時はそんなことはわからず、古くてジャンルはよくわからないけど面白い忍者の本と認識していました。そんな特殊な本ですから、借りた人は一人もいませんでした。借りて読もうかと何度も思ったのですが、借りないと読むチャンスがめぐってこない人気の本ではないからと図書館で読む本ということにして、毎週土日に図書館にいくと、ちょいちょい読みに行っていました。

残念なことに本のタイトルは覚えていません。覚えてもどこかで入手したり、誰かと話しても「あれね」と話ができるような本ではないことは明確だったこともあって自分にとっては入手できないけど、図書館に行けば読める秘密の本になっていました。
厚さは薄く、装丁は、グレーがベースだったように思います。手裏剣の写真などはなく、タイトルと、地の紙に書簡の一部が描かれていたような気もします。あっさりした表紙でした。

小松川図書館の蔵書も検索したのですが、これぞという本はありませんでした。
区の中央図書館の書庫に移動になったり、廃棄されたのかもしれません。
もしもう一度書名がわかって見つけることができるなら、今度はあの不思議な本を手元におけたらなと思っています。ずっとずっと気になっている一冊です。
忍者を志すことはもうないかと思いますが、いまも忍び文字は書けるし、やはり忍者は好きなのです。お力をおかしいただけたら本当に嬉しく思います。何卒よろしくお願いいたします。


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