loader image
解決済

あやふや本 No.8338

内容

文庫本の小説で30年くらい前に読みました。
作者は外国の作家だったと思います。
表紙は主人公と思われる男の子がハードルを飛び越えているイラストだったと思います。
戦時中のアメリカの田舎町が舞台で、母、兄、姉、主人公、弟の家族の物語です。
思春期の次男が主人公です。
家に父はおらず、兄は戦争に行き家族と恋人の写真を大切にしていて、親友になった少年に故郷のことを語っています。
その親友は天涯孤独で写真の妹に恋心を持っており、兄は戦争が終わったら故郷に一緒に帰ろうと誘っていました。
主人公は学校に行きながら新聞配達のバイトをしていて良い子ですが体育教師に嫌われてました。
心根の美しい弟を尊敬していて、そういった事に年齢は関係ないというような事を言っています。
その弟は静かで思慮深いタイプです。
ストーリーはほとんど覚えていないのですが、町の雑貨店に必死な感じのお客さんが病気の家族のためにレーズンクッキーを探しに来るのですが店にはなく泣きそうなって帰って行った後に、その雑貨店の幼い息子がお父さんにクッキーが欲しいと言って聞かずお父さんが途方にくれるエピソードがあったと思います。
その子は母を失っており、欲しがったものを父が与えてもいつも満たされずにいて、父はないものを求められて心が折れそうになっていました。
ラストは兄が戦死し家族を訪ねて来た兄の親友を妹が家に招き入れようとするのですが、親友はもう少しここにいたいと言ってポーチに座り、妹も横に座って二人で主人公と弟が遊んでいる姿を眺めるところで終わっていたように記憶しています。

この本が気になります!


Tweetこの本のツイートへ



こたえ

作品のタイトル:ヒューマン・コメディ

作者:ウイリアム・サローヤン

本のリンク:この本のURLへ(外部サイト)


前後の「解決本」へ

menu