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あやふや本 No.6888

内容

【ネタバレがあります】

・十年ほど前に、月刊の少年誌で呼んだ読み切り漫画。絵柄は等身高めでリアル寄り。
・舞台は現代日本の田舎だが、十八歳になると、国から配られるとある契約書に名前を書いて、自分の過去を一度だけ清算することが出来る制度がある世界。
・主人公は高校三年生の少女・アヤネ(仮)。もうすぐ卒業式という時期に、担任の男性教師から上記の契約書を配られる。
・アヤネは卒業式の日が誕生日。自分の名前を契約書の途中まで書いて、止まっている。すると、契約書からスーツの男(人間ではなくて、アヤネ以外には見えない)が出てきて、本当に契約をするのかと問いかける。
・スーツの男から見ると、アヤネは過去を清算したいほど不幸な人生には見えなかった。明るい性格で、友達とも家族との関係も良好だった。
・しかし、アヤネは幼い頃、森の中で一緒に遊んでいた双子の妹・アヤノ(仮)が目を離した隙に殺されてしまったという過去があった。
・アヤネとアヤノの見た目はそっくりだが、アヤノは引っ込み思案で人見知りで、二人の性格は正反対だった。
・アヤノが殺された時、近所の人に発見されたとき、アヤネは「アヤノが!アヤノが!」と泣き叫んでいた。
・アヤノを殺した犯人は、現在まで判明していない。

ここからネタバレ注意です。
・卒業式の日、アヤネは、契約書に名前を書く。スーツの男は、時間を遡り、アヤノが殺された日に行く。
・あの日、殺されたのはアヤネの方だった。アヤノは、「殺されたのがアヤネじゃなくて、私、アヤノだったらよかったのに」という意味で、「アヤノが!アヤノが!」と呼びながら泣いていたので、駆け付けた人たちは、アヤノが殺されたのだと勘違いされて、今までアヤネとして生きてきた。
・スーツの男は、契約書に書かれた名前が「アヤネ」なので、殺されたアヤネは不幸であると判断し、過去を変える。
・現代に時間が戻ると、本当のアヤネが車椅子に目隠しをされた状態だが、生きていて、アヤノに手伝ってもらいながら、卒業証書を受け取っていた。
・そんな中、関係者席にいたはずの担当教師がいなくなっている。不自然な空席に、周りの人は、「ここに誰が座っていたっけ?」と首を傾げている……というのがラスト。
・消えたのは教師ではなかったかもしれないが、物語の中に出てきて、主人公に親しげに話しかけている人物だった。

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こたえ

作品のタイトル:悲劇駆逐法

作者:天の川隆彦

More Info:ミラクルコミック大賞 第3期 ミラクル王者受賞作品


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