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あやふや本 No.1594

内容

小学生のときに読んだ、小学生向けの読み物雑誌にあった話。
クリスマスの夜、悪いサンタがプレゼントを心待ちにして眠る子どもたちの笑顔を奪い、袋に詰めて盗んでいってしまう。
笑顔を奪われた子どもたちは悲壮な表情で眠り続けていた。
上機嫌にソリで夜空を駆けていた悪いサンタは、たくさんの笑顔を集めていっぱいになった袋から笑顔の一つがぽろんとこぼれたのに気づき、落とすまいと手を伸ばしてソリから地上に真っ逆さま。
頭を打って記憶を無くしたサンタは、ぱんぱんの袋を見て「大変だ!まだ配るプレゼントがこんなにある!」と言いだし、笑顔をもとの子どもたちに配って、仕事が終わったとひとり満足しておしまい。
挿絵が不気味で印象深く、20年近く経った今も忘れられません。

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こたえ

作品のタイトル:笑顔のすきなサンタさん

作者:せきゆうこ

More Info:1999年 おおきなポケット12月号 福音館書店

その他,依頼者コメント等:
リプ欄で提示いただいた「おおきなポケット」が最寄りの図書館で開架になっていたので、本日確認してまいりましたところ、これだ!となりました。しかし、サンタが笑顔を集めていた目的(笑顔を食べるためだった)や笑顔の奪い方(プレゼントを見せて満面の笑みになった子どもから笑顔を奪う)、サンタが落下した理由(ソリの上で笑顔(ア●パンマンの顔みたいな感じです)を食べようとしたところ、食べられるもんか!と笑顔に逃げられたので落ちた)など、いかに自分の記憶が「あやふや」だったかを痛感いたしました(オチは記憶どおりでした)。それでも、ページを開いて見覚えのある絵が飛び込んできたときの、当時の姿のままの旧友と再会したかのような喜びはあやふやではない、本物の感情でした。重版のある文庫や絵本ではなく月刊の読みもの雑誌だったので、もう会えないものとばかり思い込んでいましたから、本当にうれしく、何度も読み返しては感慨に耽っています。このたびは本当にありがとうございました。また情報提供者様にも感謝いたします。


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