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あやふや本 No.7838

内容

今から30年近く前に塾のテキストに載っていた小説を探しています。
・作者は日本人の男性作家
・冒頭部分の抜粋だと思う主人公は日本の田舎町に住む小学生~中学生男子。
彼の一人称「僕」で物語は進む。
主人公は優等生で家も裕福。
ある日主人公のクラスに都会から少年が転校してくる。
首に白い布を巻いている。(眼鏡もかけていたかも)
主人公は彼から田舎の子供たちとは違う雰囲気を感じる。
その後担任から指名され主人公は作文を読む。
内容は「病気で学校を休んだ友達に昆虫の標本を届けに行った。
道中標本をあげるのが惜しくなって引き返そうとしたが、何とか思い留まった。
喜んだ級友の顔を見て届けてよかったと思った」というもの。
担任がクラスメイトを指名して作文の良いところを尋ねる。
クラスメイトは「大切な標本を友達に贈るなんて友達思いでえらい」と言う。
担任は「そうではなく、あげるのが惜しくなったことを正直に書いているところ」と言う。
しかし、実は主人公は同じような標本をいくつも持っており本当は惜しくも何ともなかったのだった。
事実を脚色して若い担任が喜びそうな内容を書いただけだ…ここまで主人公が独白したところで転校生と目が合う。
転校生はニヤリと笑う。
田舎の人間は騙せても僕は騙されないよ、と言っているようだった…

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こたえ

作品のタイトル:海と毒薬

作者:遠藤周作

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