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1980年代くらいに発行された短編集の文庫本。
最初の短編が「狼男」というタイトル。
髪の毛が薄いのを気にした男が怪しい店で増毛をする。
新しい毛は本物そっくりだが、タンパク質が腐ったようなにおいを柑橘系の香りで誤魔化したようなヘアトニックを毎日必ずつけなくていけない。
数日ヘアトニックをつけないでいたある朝、白目に痛みを感じる。
見ると針で刺したような穴が開いている。
うごめく髪の毛に襲われて、ハサミで切って洗面所に流したりするもなかなか振りほどけない。
ついにライターとオイルで髪を焼き払うものの、トイレの中から流した髪の毛が這い寄る。
刑事たちが毛だらけで変死した死体に立会い、まるで狼男だと話し合う最中、足元にちくりとした痛みを感じたところで終わる。
この本が気になります!
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作品のタイトル:お喋りセッション
作者:草上仁
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